たった一日の恋人役のはずが、敏腕社長の妻になりました
むくっと起き上がると、疲れた体を引きずって浴室へ向かった。
シャワーで全身をきれいに洗い流してから部屋着に着替える。大学生の頃から着ているため生地がもうよれよれだが気にしない。
濡れた髪をドライヤーでさっと乾かし、ささっとスキンケアを済ませる。そのあとで歯を磨いた。
もう眠さが限界だ。
リビングに戻ると、ローテーブルの上に置かれた空っぽの鍋が目に入る。
洗った方がいいよね。でも、めんどくさいなぁ……。
「寝よう」
鍋は明日、洗えばいい。他の食器もシンクに置いたままになっていることをふと思い出したが、それも明日洗えばいい。
リビングの照明を落としてからベッドに横になり、毛布を被ると目を閉じた。