たった一日の恋人役のはずが、敏腕社長の妻になりました

 雅貴さんが少しだけ照明を落としてくれる。

 目を瞑ると今日一日のことをふと思い出した。

 楽しかったなあ。

 アウトレットではハンバーガーも美味しかったし、母の誕生日プレゼントと父と妹へのお土産も買えた。

 ホテルの温泉は気持ちがよかったし、夕食の鉄板焼き料理も美味しかった。

 それに、今日一日ずっと雅貴さんと一緒にいたことで、お互いの距離が縮まったように思う。

 少しは夫婦っぽくなれたかな。

 そうだったらいいなと思いつつ、ふと気付く。

 夫を残して、先に寝る妻ってどうなんだろう。

 そういえば雅貴さんはまだ私に起きていてほしいようだった。

 起きた方がいいのかな……。

 でも、もう限界だ。

 私はすぐに眠りに落ちた。




< 156 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop