たった一日の恋人役のはずが、敏腕社長の妻になりました
プレゼントの理由
*
朝の六時半。
枕元で鳴るアラーム音に気付いて目が覚めた。
起きる時間だが、寒くてなかなか布団から出られない。
そのままゴロゴロしていると、いつの間にか再び寝てしまったようで、しばらく経ってからハッと目を覚ました。
枕元のスマートフォンで時間を確認すると七時十分。
マズい……! 遅刻する!
私は勢いよくベッドから起き上がった。
最近は寒くてなかなか布団から出られず、起きるのが遅くなることがよくある。
もともと朝起きるのが苦手なのに、そこに寒さも加わるとますます布団から出られなくなり、起きられなくなってしまう。
慌てて部屋を出ようとすると、足で何かを蹴った。コロコロとペットボトルが転がっていく。
飲んで置きっぱなしにしていたものだ。他にも床にはいろいろと散乱して部屋が散らかっている。
さっき足で蹴って転がっていったペットボトルを手に取った。他にもお菓子の空袋などのゴミを手に取り、部屋を出る。
リビングに行くと、ダイニングテーブルで雅貴さんがコーヒーを飲んでいた。