たった一日の恋人役のはずが、敏腕社長の妻になりました
契約結婚終了
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翌週の日曜日。
都内にある高級ホテルの中にある料亭には、総勢三十名ほどの成海一族が集まった。
その中心にいるのは成海商船の会長である雅貴さんのお父様、そしてお母様だ。
そして、お父様の隣には成海商船の跡取りである雅貴さんが座り、その隣に私という座り順になっている。
食事会が始まる前に成海家の皆さんの前で雅貴さんと共に改めて結婚の報告をした。
皆に祝福を受けたあとで食事会が始まり、まずはコース料理の前菜が運ばれてくる。
美味しそうだが、味わっている余裕はない。
私の視線は常にここから少し離れた席に座る郁真さんに注がれていた。
雪白室長の連絡先はカバンにしまってある。あとは、これを郁真さんに渡すだけ。
このミッションをなんとしても遂行させなければならない。
郁真さんが席を立ったタイミングで、私もあとを追いかければふたりきりのときに連絡先を渡せる。
この作戦でいくためには、郁真さんを常に見張っていなければならない。
テーブルには豪華なコース料理が並んでいるが、味わっている暇はないのだ。
「恵麻」
周囲の方々が食事を楽しみながら談笑をする中、じっと郁真さんを見つめていると、隣から雅貴さんに名前を呼ばれた。