たった一日の恋人役のはずが、敏腕社長の妻になりました

 一通りのプログラムを終えてセレモニーは無事に終了。そのあとはメインダイニングに移動し、立食パーティーが開かれた。

 二時間後の午後八時にはパーティーも終了し、下船するゲストを見送る。そして、そのまま船に宿泊するゲストを客室へと案内した。 
  
 すべての対応を終えたのは午後十時を過ぎた頃。

 ホスト側である私たちも船に宿泊するので、客室へと移動した。

 セレモニーとパーティーで疲労した体は限界を迎え、すぐにでもベッドで体を休めたい衝動にかられる。

 普段ならそうしているけれど、豪華客船の客室という非日常的な空間が私の気持ちを引き締めさせる。

 バスルームでシャワーを浴びてから持参した部屋着に着替えた。

 それからベッドに倒れ込む。そこでようやく緊張の糸が解け、いつもの自分に戻った気がした。

 そのまましばらくごろごろと横になっていると、スマートフォンの充電が残りわずかなことに気付く。

 着替えや日用品などが入ったボストンバッグに充電器が入っているので、その中を確認する。


「どこにいれたかな」


 前日の夜に急いで荷物をまとめ、必要なものをポイポイと詰め込んだので中はぐちゃぐちゃだ。


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