たった一日の恋人役のはずが、敏腕社長の妻になりました
「このパーティーは成海商船にとっても重要なものになってくる。優秀な秘書であるきみなら、きっと俺の恋人役もしっかりと務めてくれるはずだ」
強い口調で言われ、どうしてもパーティーに出席したい成海社長の強い気持ちが伝わってきた。
それに、優秀な秘書と言われたことが素直に嬉しい。
私としても社長が困っているのなら秘書としてサポートしたいとは思う。けれど、パーティーにはきっと豪華な面々が集まるはず。そんなところに参加して私だけ浮いていたらどうしよう。
「恋人役として連れて行くからには俺がきちんとエスコートをするから安心しろ」
成海社長にここまで言われてしまうと断りづらい。それに、このパーティーが成海商船の今後に関わるものだとしたら、なおさら断れない。
「わかりました。精一杯努めさせていただきます」
これも秘書の仕事の延長線だと思い、私は頷いた。