たった一日の恋人役のはずが、敏腕社長の妻になりました
契約結婚⁉
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迎えたパーティー当日。
会場であるホテルには、経済界を問わず多様なゲストが集まり、ハワード氏の誕生日パーティーが盛大に執り行われていた。
成海社長の恋人として参加した私は、彼に連れられ多くのゲストに挨拶に回る。
使用言語は主に英語だが、アメリカに留学経験もあり、英語は得意なので特に問題はない。それに、相手の方と会話をするのは成海社長がほとんどで、私はたまに振られる質問に答えるのみだった。
少ない日本人ゲストの中には秘書である私を知っていて、私と成海社長が交際していることに驚く人もいたが、恋人役を務めるにあたり事前に成海社長と設定を決めていたのでどんな質問にも自然に答えることができたはず。
パーティーの主役であり、今日の一番の目的であるハワード氏とも挨拶を交わし、和やかに交流ができ仲を深めることができた。改めて食事をする約束も取れたので、成海社長はいつになく上機嫌だ。
ひとまず今日の目的は達成といえる。
「いろいろ連れ回してすまなかった。疲れただろ」
「いえ、成海しゃ……雅貴さんもお疲れさまでございます」
パーティーの間は恋人同士らしく名前で呼び合う決まりがあった。