たった一日の恋人役のはずが、敏腕社長の妻になりました
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パーティーから二週間後。
会社の近くにあるカフェで玉置さんとランチを取っていると、テーブルの上に置いてあるスマートフォンが鳴った。
仕事の呼び出しかと思ったが、届いたメッセージは母からだ。
珍しいと思いながらスマートフォンを手に取り、メッセージを確認する。
「……え!?」
食べていたパスタを思わず吹き出しそうになった。
「どうしましたか」
私の異変に気付いた玉置さんが、食べる手を止めてこちらを見た。
「ううん、なんでもないよ。ちょっと電話してくるね」
笑って誤魔化し、スマートフォンを手に持ったまま席を立つと、カフェの外に出る。
通行人を眺めながら、急いで母に電話をかける。
「あ、もしもし、お母さん」
母はすぐに電話に出た。まるで私から掛かってくることがわかって待っていたような速さだ。
「恵麻! どうして内緒にしていたの」
母の大きな声が耳に響く。
「成海商船の社長と結婚するって本当?」
「お母さん。それ、誰から聞いたの?」
先ほど母から届いたメッセージにも同じ内容が書かれていた。だから、慌てて電話をして母に確認をする。
「誰というか、ネットニュースで見たのよ」
「ネットニュース?」