たった一日の恋人役のはずが、敏腕社長の妻になりました

「大丈夫です。急ぎのはもう終わったので。一応、席を外すことを専務に連絡だけしておきます」


 玉置さんは再び受話器を手に取り専務に内線をかける。少ししてから受話器を戻し、「オーケー貰いました」とにっこり笑った。


「お供しますよ、梅本さん」


 そんな心強い後輩の両手をぎゅっと握る。


「ありがと〜、玉置さん。助かったよ」

「いえいえ。尊敬する梅本さんの力になれて私も嬉しいです。さぁ、急ぎましょう」

「そうだね」


 玉置さんの手を離すと、出入口の近くにあるホワイトボードの自分の欄に外出と記載する。続けて玉置さんも同じように記載した。

 それからふたりで会社から五分ほどの距離にあるパン屋へ向かい、十六個のランチボックスをふたりで半分ずつ持ち会社に戻った。

 ランチミーティングまであと十五分ほど。会議室のセッティングも玉置さんが手伝ってくれたので、なんとか間に合った。

 そのあとはふたりでお昼休憩を取り、ランチミーティングが終了する午後一時に再び会議室へ向かった。


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