たった一日の恋人役のはずが、敏腕社長の妻になりました

「はぁ………」


 深いため息とともに、思わず膝から崩れ落ちる。

 床にぺたんと座り込み、呆然と成海社長が出て行った扉を見つめた。

 立て続けに二度もミスをした。

 自分にも他人にも厳しい成海社長はそういうのを絶対に許さない。

 場合によっては秘書を外されるかもしれない。

 代わりの秘書はいくらでもいる。役員付きではないサポートの秘書から選ばれるか、もしくは雪白室長に戻るのか。

 いや、でも成海社長は三度目はないと思えと言っていた。

 ということは、これ以上ミスをしなければ私はまだ成海社長の秘書でいられる。

 だから、大丈夫!

 落ち込んでいる場合ではなく、さらに気を引き締めて仕事をすればいい。

 落ち込みはするが、復活するのが早いのが私の取り柄だ。

 私は気持ちを奮い立たせ、立ち上がった。


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