アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
だがこの時すでに私は、シンドラー王子がダンスレッスンからよく逃げ出すこと、それにその曜日が今日であることを知っていたのだ。
だから私の脳裏に速攻でよぎったのは、どうすれば彼は教師の待つ部屋へと帰ってくれるだろうかということだった。
「お戻りください」
「嫌だ」
とりあえずおきまりの言葉は投げてみたけれどやはりダメだった。
それはそうだろう。初対面に等しい使用人に戻れと言われて戻るような人が何度も抜け出すわけがない。
だがだからといってどうすればいいかなんて私にはわからなかった。
だから聞いてみることにしたのだ。
「ではどうしたらお戻りいただけますか?」
今思えば何とも間抜けな質問だろうか。
今の私なら迷わず適当に時間を稼いで、王子を探しに来たお目付役の騎士に回収してもらうことだろう。
だがそんなこと、5年前の私には思い浮かばなかったのだ。
そしてシンドラー王子もまさかそんなことを聞かれると思ってなかったからだろうか、ぽかんと口を開いて、目をぱちくりと開いては閉じてを繰り返した。そして正直に思いを打ち明けてくれたのだ。
だから私の脳裏に速攻でよぎったのは、どうすれば彼は教師の待つ部屋へと帰ってくれるだろうかということだった。
「お戻りください」
「嫌だ」
とりあえずおきまりの言葉は投げてみたけれどやはりダメだった。
それはそうだろう。初対面に等しい使用人に戻れと言われて戻るような人が何度も抜け出すわけがない。
だがだからといってどうすればいいかなんて私にはわからなかった。
だから聞いてみることにしたのだ。
「ではどうしたらお戻りいただけますか?」
今思えば何とも間抜けな質問だろうか。
今の私なら迷わず適当に時間を稼いで、王子を探しに来たお目付役の騎士に回収してもらうことだろう。
だがそんなこと、5年前の私には思い浮かばなかったのだ。
そしてシンドラー王子もまさかそんなことを聞かれると思ってなかったからだろうか、ぽかんと口を開いて、目をぱちくりと開いては閉じてを繰り返した。そして正直に思いを打ち明けてくれたのだ。