アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
けれどここはずっと居られたら……と思うほどにいい職場だ。たどり着けたことを、運の巡り合わせに感謝するほどに。
食器を片していると、玄関の方角から人の話声が聞こえてくる。時計を確認するといつもよりお帰りが少し早いくらい。
シンドラー王子たちの話だと結構忙しい様子だったが、きっと今日は滞りなく進行したのだろう。お休みの時間が取れるということは喜ばしいことだ。
ルターさんと顔を見合わせて、早速調理に取りかかる。
流れ的に私も手伝うこととなるが、やることといったら野菜の皮むきと、使い終わった調理器具を片づけることくらい。
飛んでくる指示はどれも的確に私の行動を見てから送られる。だから流れるように身体を動かしていればいい。
邪魔じゃなかったら今度からキッチンに入れさせてもらえないかしら?
ボウルを取り出して彼へと手渡した私はそんな下心を秘めていた。
「今日のお礼、と言っていいかはわからないが、試作品のジェラートがあるんだが、よければ食後のデザートにどうだ?」
「いただきます!」
だがそんな気持ちはすぐに食欲に打ち消される。
ジェラート――それは異国の氷菓だ。
食器を片していると、玄関の方角から人の話声が聞こえてくる。時計を確認するといつもよりお帰りが少し早いくらい。
シンドラー王子たちの話だと結構忙しい様子だったが、きっと今日は滞りなく進行したのだろう。お休みの時間が取れるということは喜ばしいことだ。
ルターさんと顔を見合わせて、早速調理に取りかかる。
流れ的に私も手伝うこととなるが、やることといったら野菜の皮むきと、使い終わった調理器具を片づけることくらい。
飛んでくる指示はどれも的確に私の行動を見てから送られる。だから流れるように身体を動かしていればいい。
邪魔じゃなかったら今度からキッチンに入れさせてもらえないかしら?
ボウルを取り出して彼へと手渡した私はそんな下心を秘めていた。
「今日のお礼、と言っていいかはわからないが、試作品のジェラートがあるんだが、よければ食後のデザートにどうだ?」
「いただきます!」
だがそんな気持ちはすぐに食欲に打ち消される。
ジェラート――それは異国の氷菓だ。