アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
 ――となるとシルエットはこの状態である程度絞ることにして、細かいデザインは要相談といったところだろう。シンドラー王子とマリー様の意見をくみ取りながら、数枚のデザインを集める。

「こちらのデザインなんていかがでしょう? シンプル過ぎるということでしたら、こちらのドレスのデザインを取り入れてもらうのも可愛らしく仕上がるかと」


20.
 こっちのデザインを、いやこれも取り入れるべきだ。

 進めるごとにドレス会議はヒートアップしていく。
 なにせウェディングドレスは全ての女性のあこがれなのだ。
 中途半端にはしたくないと、ついつい熱が入ってしまうのも仕方がないこと。
 それもお世話になった二人の結婚式の衣装ならなおのことだ。
 どんなドレスでも完璧に誉めるシンドラー王子だけではなく、全国民の記憶に残るような物に仕上げなくては!
 お姉様のドレスを探し、王都の店をさすらって歩いた経験がまさかこんなところで役に立つとは思わなかった。
 だがその知識、フルスロットまで絞って絞って絞りきっても私が出来る最高の提案をさせていただく所存である。

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