アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
けれど二人に注がれる視線は対象的に冷え切ったものだった。ディートリッヒ様は二人の隙間から見えるデザインに視線を注ぐ。
「失格でもかまわないので、さっさとそれらをしまってください」
「なんでよ!」
「何でもです。しまわないというなら私が没収し、適切な処理で焼却しておきますが」
「私達の楽しみを取るなんて! ディートリッヒ様の悪魔!」
「何とでも言ってください」
なんだかんだで二人には甘いはずのディートリッヒ様が『没収』に『焼却』とまで言い出すなんて、よほどのことがあるに違いない。
つまり一緒に白熱していた私の罪は大きい。想像もつかないお叱りの内容に思わずビクビクと震えてしまう。そんな私をディートリッヒ様は一瞥すると、眉を寄せた。だがそれも一瞬のこと。何枚ものデザインを胸元にかき集め、べえっと舌を出すマリー様に視線を移すと、額に手を当ててため息を吐く。
「昼食の準備はすでに手配してありますので」
それだけ告げると、身体を反転させた彼は部屋を後にした。
21.
「ドレスのデザインくらいいいじゃない、ね? アイヴィー」
「はぁ……」
「失格でもかまわないので、さっさとそれらをしまってください」
「なんでよ!」
「何でもです。しまわないというなら私が没収し、適切な処理で焼却しておきますが」
「私達の楽しみを取るなんて! ディートリッヒ様の悪魔!」
「何とでも言ってください」
なんだかんだで二人には甘いはずのディートリッヒ様が『没収』に『焼却』とまで言い出すなんて、よほどのことがあるに違いない。
つまり一緒に白熱していた私の罪は大きい。想像もつかないお叱りの内容に思わずビクビクと震えてしまう。そんな私をディートリッヒ様は一瞥すると、眉を寄せた。だがそれも一瞬のこと。何枚ものデザインを胸元にかき集め、べえっと舌を出すマリー様に視線を移すと、額に手を当ててため息を吐く。
「昼食の準備はすでに手配してありますので」
それだけ告げると、身体を反転させた彼は部屋を後にした。
21.
「ドレスのデザインくらいいいじゃない、ね? アイヴィー」
「はぁ……」