アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
「服に興味がなかったアイヴィーが!? もしかして恋人とか出来た……にしては渡されたデザインが地味ね」
「そんなんじゃないわ。ただ城に行く時用の服が欲しかっただけ」
「ついにアイヴィーも」
「ええ、さすがに城にはそこまで長くいられないわ」
「でもよく王子達が許したわね。私が知っているだけでも散っていった貴族は結構な数いたわよ?」
「何それ」
「何って、有名よ? アイヴィーを引き抜こうとしたり、無理に手を出そうとしたらBIG3に潰されるって」

 BIG3ってそれ絶対、シンドラー王子とマリー様が含まれているわよね……。
 後一人はわからないけれど、BIGの一角になるくらいだから大物には違いないだろう。いい人いないかとか言いつつ、裏で潰していたなんて。

 道理でいい雰囲気になる相手がいつまで経っても出来ない訳だ。変な差し金さえなければ今頃私もおひとり様生活を送ってなかっただろう。だが中には無理矢理メイドに手をつける人がいることを考えると、守る意味があったのもまた事実だ。
 他の人に取られるのは寂しいなんて理由だったら、少しだけ呆れてしまうけれど嫌な気はしない。

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