アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
 夜会が終わってもしばらく忙しいだろうし、ディートリッヒ様はもちろんのこと、シンドラー王子やマリー様も目まぐるしい日々を送っていることだろう。外部の人間となった私には夜会がつつがなく終わることを祈ることしか出来ない。
 疲労困憊といった様子で帰ってきたディートリッヒ様に『おかえりなさいませ』と腰を曲げるだけだった。

 けれどそんな日々が終われば、ディートリッヒ様はまとまった休みがとれるらしい。
 その休みが終わった後はまた一緒に城に来てもらうことになるだろう、だから君は今のうちに休んでいてくれ、と頻繁に休みをもらうようになった。


 決してリストラではないはず、と休みを言い渡される度に心を落ち着かせる。そして休日の度に王都散策をすることが多くなった。

 フランカに作ってもらった服とその他の2着は仕事用だけど、その時一緒に買ったエプロンドレスは私のお気に入りだ。あまりに気に入りすぎて色違いの物をもう一着衝動買いしてしまったほど。
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