アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
……感傷に浸って、全く聞いていなかった。だが王子は私のことを心配してこう言ってくれているのだ。私の性格を知っているシンドラー王子のことだ。紹介してくれる場所もさぞいい職場に違いない。
「それなら構わないが、それで……どうだ? 俺はいい話だと思うのだが」
「お相手の都合にもよりますが、都合が付き次第、働かせていただきたいと思います」
だから私はまっすぐに王子の瞳を見据えて答えた。
「そうか!」とはしゃいだような声をあげる王子を少し疑問に思ったが、別に悪いことではないだろう。
――この時の私はそう深く気にすることはしなかった。
「――では詳しいことはベルモットから聞くように」
「かしこまりました」
「ご主人様、もうお時間です」
「ああ、もうそんな時間か。それでは行ってくる」
「いってらっしゃいませ」
新しい主人となった方を、このお屋敷唯一の執事であるベルモットさんと共に見送る。
シンドラー王子となんてことないはずだった会話をしたのはもう1ヶ月も前のこと。
「それなら構わないが、それで……どうだ? 俺はいい話だと思うのだが」
「お相手の都合にもよりますが、都合が付き次第、働かせていただきたいと思います」
だから私はまっすぐに王子の瞳を見据えて答えた。
「そうか!」とはしゃいだような声をあげる王子を少し疑問に思ったが、別に悪いことではないだろう。
――この時の私はそう深く気にすることはしなかった。
「――では詳しいことはベルモットから聞くように」
「かしこまりました」
「ご主人様、もうお時間です」
「ああ、もうそんな時間か。それでは行ってくる」
「いってらっしゃいませ」
新しい主人となった方を、このお屋敷唯一の執事であるベルモットさんと共に見送る。
シンドラー王子となんてことないはずだった会話をしたのはもう1ヶ月も前のこと。