アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
「簡単だよ? だって僕、天才だもん」
「そういえばそうね」
「そういえば、ってヒドいなぁ」
コロコロと鈴が転がったように可愛く笑うのはセルロト。元宮廷薬師である。最年少ながらも薬師長にその実力を認められた天才少年。だけど話しているとついつい忘れてしまうのはきっとプックリと膨らませる顔に幼さが残るからだろう。とはいえ私よりも前からお城に勤めるいわば先輩で、今ではすでに18歳。成人は過ぎているのだが。
「ごめんなさい。でも驚いたのは本当よ。まさか店まで持っているなんて思わなかったの」
「まぁアイヴィーの予想を越える凄さを僕が持っていた、ってことで納得してあげる。それでアイヴィー。君はどんな香りをお求めかな? 君のためだったらどんな香りも再現してみせるよ!」
「それは頼もしいわ! 実はアイビーの香りを作ってもらいたいの」
「アイビーの? ………………ってことはフランカの言う通り、ついにアイヴィーにも春が来たってこと?」
「違う違う。お姉様に贈るようなの。というかフランカの言う通りって、あの子、色んな人に変な噂流してないでしょうね!」
「そういえばそうね」
「そういえば、ってヒドいなぁ」
コロコロと鈴が転がったように可愛く笑うのはセルロト。元宮廷薬師である。最年少ながらも薬師長にその実力を認められた天才少年。だけど話しているとついつい忘れてしまうのはきっとプックリと膨らませる顔に幼さが残るからだろう。とはいえ私よりも前からお城に勤めるいわば先輩で、今ではすでに18歳。成人は過ぎているのだが。
「ごめんなさい。でも驚いたのは本当よ。まさか店まで持っているなんて思わなかったの」
「まぁアイヴィーの予想を越える凄さを僕が持っていた、ってことで納得してあげる。それでアイヴィー。君はどんな香りをお求めかな? 君のためだったらどんな香りも再現してみせるよ!」
「それは頼もしいわ! 実はアイビーの香りを作ってもらいたいの」
「アイビーの? ………………ってことはフランカの言う通り、ついにアイヴィーにも春が来たってこと?」
「違う違う。お姉様に贈るようなの。というかフランカの言う通りって、あの子、色んな人に変な噂流してないでしょうね!」