アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
効果のほどを知り合いに伝えるのもいいかもしれない。フランカとセルロト、二人の友人とまた顔を合わせる機会があったら教えてあげよう。願いが叶う叶わないをおいて置いてもあの神秘的な空間は一見の価値ありだ。もう足を運んでいるかもしれないが、その時は話に花を咲かせることにしよう。
仕事に出るディートリッヒ様を見送って、仕事が終わったらシンドラー王子とマリー様の分のプリンを買いに行こうと予定をたてる。
もし明日の用事が違うことなら自分で食べるか、誰かにお裾分けするかすればいいだけだ。
ついでだから自分の分も買ってこようっと。
休日でもないのにプリンが食べられることにルンルンと心は踊る。
夜があまりに楽しみすぎて不思議と掃除にも力が入る。
「アイヴィーさん。そんなに明日が楽しみなんですね」
玄関先をピッカピカに磨き上げ、ふうっと汗を拭う私にベルモットさんは温かい視線を向ける。
「明日、というよりも今晩が楽しみで」
「今晩?」
「はい。王子のプ……」
――とここまで口走ってはたと思い出す。
シンドラー王子にプリンを渡しているということは彼と私、マリー様の三人の秘密である。
仕事に出るディートリッヒ様を見送って、仕事が終わったらシンドラー王子とマリー様の分のプリンを買いに行こうと予定をたてる。
もし明日の用事が違うことなら自分で食べるか、誰かにお裾分けするかすればいいだけだ。
ついでだから自分の分も買ってこようっと。
休日でもないのにプリンが食べられることにルンルンと心は踊る。
夜があまりに楽しみすぎて不思議と掃除にも力が入る。
「アイヴィーさん。そんなに明日が楽しみなんですね」
玄関先をピッカピカに磨き上げ、ふうっと汗を拭う私にベルモットさんは温かい視線を向ける。
「明日、というよりも今晩が楽しみで」
「今晩?」
「はい。王子のプ……」
――とここまで口走ってはたと思い出す。
シンドラー王子にプリンを渡しているということは彼と私、マリー様の三人の秘密である。