アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
「その時に私は『花冠さえいただければ十分です』と答えたのです。そこから私達姉妹の両親の話になりまして、そのエピソードを気に入られたマリー様はご自分も欲しいと呟かれたのです。それを聞いていたシンドラー王子がマリー様へ花冠を贈りたいから作り方を教えて欲しい、と。その年、マリー様にマリーゴールドの花冠を贈ったところ、とてもお喜びになられて……それからシンドラー王子に何かを作る方法をお教えするのがお誕生日プレゼントの代わりとなったのです」
「そういえば毎年、マリー様が自慢してくるが……それが理由だったのか」
「はい。全て大切に保管されているそうです。中でも初めに贈られたマリーゴールドの花冠は加工を施した後に保管してらっしゃるそうで、結婚式に身につけてくださるのだと約束してくださいました」
「結婚式に? 王子妃にはティアラがあるだろう?」
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