アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
それは遠回しに『食べろ』と指示を出されているのだろうか。
それとも『食べない』というメイドなら確実に選択を間違えてはいけないその言葉を口に出せと?
どっちか察しようにもやはり表情に動きはない。
唯一の動きだった手と口も、私を見つめるというアクションを取るために一時停止をしていまっている。
どうすべきなんだ!
こんな選択が迫られること、メイド長でも教えてくれなかった。
シンドラー王子とマリー様はいつだって退路を封じて、YES以外の選択肢をなくしてくれた。だから遠慮なく選べたのだ。
――よく考えれば今も似たような状況ではある。
他の使用人達のいない場所で、返事を聞く前に食事を用意し、食べないのかと尋ねる。
お茶会とは違い、目の前のお皿にオススメのお菓子が乗せられることはないが、食事は店員によって配膳されてくるのだから似たようなものだ。
とにかくどちらかの選択を選ばない限り、ディートリッヒ様が動き出すことはなさそうだ。
メイド達にお菓子の差し入れを行ってくれていた彼のことだ。
それとも『食べない』というメイドなら確実に選択を間違えてはいけないその言葉を口に出せと?
どっちか察しようにもやはり表情に動きはない。
唯一の動きだった手と口も、私を見つめるというアクションを取るために一時停止をしていまっている。
どうすべきなんだ!
こんな選択が迫られること、メイド長でも教えてくれなかった。
シンドラー王子とマリー様はいつだって退路を封じて、YES以外の選択肢をなくしてくれた。だから遠慮なく選べたのだ。
――よく考えれば今も似たような状況ではある。
他の使用人達のいない場所で、返事を聞く前に食事を用意し、食べないのかと尋ねる。
お茶会とは違い、目の前のお皿にオススメのお菓子が乗せられることはないが、食事は店員によって配膳されてくるのだから似たようなものだ。
とにかくどちらかの選択を選ばない限り、ディートリッヒ様が動き出すことはなさそうだ。
メイド達にお菓子の差し入れを行ってくれていた彼のことだ。