アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
以前買うことが叶わなかった薔薇のフィナンシェの店である。半分以上が女性で形成されたその列の最後尾にディートリッヒ様は何も言わずに加わった。すると彼に女性陣の視線が一気に集まる。
前方にも他にも男性のみのお客さんがいることはいるが、主に使用人と思わしき方々。一方で表情筋の動きは少ないが、顔かたちが整ったディートリッヒ様。注目を浴びるのも仕方のないことといえるだろう。
声をかけるタイミングを伺うようにチラチラとディートリッヒ様に視線を送る姿は恋する乙女によく似ていた。
そんな女性陣から守るべく、私はディートリッヒ様の横に立つ。
すると何だ、女連れか……と諦めて視線を反らすのだ。
つまり私は女避け!
私服姿であるのが都合が良かったのだろう。
そもそも買い出しくらい言いつけてくれれば私達使用人が買ってくるのだが……。
ピンと張った背筋のご主人様は何でも一人でこなしてしまうらしい。
「ディートリッヒ様」
「なんだ?」
「また今日みたいに声かけてくださいね。いつでもご一緒しますから!」
前方にも他にも男性のみのお客さんがいることはいるが、主に使用人と思わしき方々。一方で表情筋の動きは少ないが、顔かたちが整ったディートリッヒ様。注目を浴びるのも仕方のないことといえるだろう。
声をかけるタイミングを伺うようにチラチラとディートリッヒ様に視線を送る姿は恋する乙女によく似ていた。
そんな女性陣から守るべく、私はディートリッヒ様の横に立つ。
すると何だ、女連れか……と諦めて視線を反らすのだ。
つまり私は女避け!
私服姿であるのが都合が良かったのだろう。
そもそも買い出しくらい言いつけてくれれば私達使用人が買ってくるのだが……。
ピンと張った背筋のご主人様は何でも一人でこなしてしまうらしい。
「ディートリッヒ様」
「なんだ?」
「また今日みたいに声かけてくださいね。いつでもご一緒しますから!」