アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
 その時は役に立てて嬉しいと思っていたのだが、今になって思うと精神年齢が低いことを笑われただけではなかろうかと心配になってくる。
 なにせシンドラー王子は王子とはいえ、私よりも5つほど年が下なのだから。
 だがディートリッヒ様から見れば、花が綺麗だから庭にいらっしゃるのでは? と答える私も、花の香りに連れられてダンスレッスンを抜け出した王子も同じく子どもなのだろう。


 改めて振り返ってみると地位や身分だけでなく、他にもディートリッヒ様に届かないところがたくさんある。足りないものだらけだ。
 元より叶うはずのない恋だ。それに初恋は叶わないと言う。
 叶った人を身近で4人ほど見てきたわけだが、どれも色々と周りがお節介を焼いた甲斐あってのものである。
 お姉様とジャックは見ているこっちがむず痒くなってきて、それはもう人員をこれでもかと投下してくっつけたものである。婚約発表があった時には涙する者も多かった。二人ともそれだけいろんな人に好かれているのだ。さすがお姉様と(未来の)お義兄様である。

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