アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
約束通り、王都の露店でアイスクリームを奢ってもらう。
もちろんダブルだ。
ピンクとクリーム色のドーム型のアイスはコーンの上でその存在を主張している。自己主張が強すぎてコーンの方が負けそうだが、そこは私の腕の見せ場である。
木のスプーンで側面を削るようにして進めば垂れずにすむのだ!
欠点として、どうしても上と下のアイスの味が混ざり合ってしまう。
けれどそれも計算済みである。
ストロベリーとバニラの二つが合わない訳がない!
そう確信して口の中に運び込むと、舌の上で溶けるアイスはまさしく私の見立て通りだった。いや、それ以上か。
「美味しい」
溶ける前に食べきってみせるとスコップのスピードを早めれば、シングルでバニラを選択したセルロトは自慢げに笑った。
「ここ僕とフランカのオススメの店なんだ。仕事が終わった後に買っていく人多くて、今は穴場の時間帯」
「そうなのね」
正直、あまり期待はしていなかったのだ。
なにせいくつか並ぶ露店の中でもセルロトが選んだのは端っこの、あまり繁盛していなさそうな店。
ダブルにした分、美味しさは二の次に……なんて思っていたのだ。
もちろんダブルだ。
ピンクとクリーム色のドーム型のアイスはコーンの上でその存在を主張している。自己主張が強すぎてコーンの方が負けそうだが、そこは私の腕の見せ場である。
木のスプーンで側面を削るようにして進めば垂れずにすむのだ!
欠点として、どうしても上と下のアイスの味が混ざり合ってしまう。
けれどそれも計算済みである。
ストロベリーとバニラの二つが合わない訳がない!
そう確信して口の中に運び込むと、舌の上で溶けるアイスはまさしく私の見立て通りだった。いや、それ以上か。
「美味しい」
溶ける前に食べきってみせるとスコップのスピードを早めれば、シングルでバニラを選択したセルロトは自慢げに笑った。
「ここ僕とフランカのオススメの店なんだ。仕事が終わった後に買っていく人多くて、今は穴場の時間帯」
「そうなのね」
正直、あまり期待はしていなかったのだ。
なにせいくつか並ぶ露店の中でもセルロトが選んだのは端っこの、あまり繁盛していなさそうな店。
ダブルにした分、美味しさは二の次に……なんて思っていたのだ。