アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
「今、ディートリッヒ様がいらっしゃったのだけど、声をかける前にいなくなっちゃったわ」
「ディートリッヒ様ねぇ……。もしかしてアイヴィーってディートリッヒ様のことが……」
探るような視線を向けるセルロトに「誤解しないで」とバッサリと切り捨てる。
「そういうのじゃなくて。私ね、今、アッシュ家で、ディートリッヒ様の元で働かせてもらってるのよ」
「は? 冗談でしょう?」
「冗談じゃないわよ。王子の紹介ではあるけれど、ちゃんと実力を認められて雇われたんだから!」
「あ、うん。そっか……。でも、あの様子だと多分まだ……」
「? どうかした?」
ブツブツと呟やかれるセルロトの言葉を必死でくみ取ろうとするものの、あまりに小さすぎて後半は聞き取れなかった。
「拗らせてるなぁ~と思ってさ」
「え、そう?」
「うん。確実に」
「え~」
拗らせてるのは恋だけのつもりだったのだが、私にはまだまだ拗らせポイントがあるらしい。
どこだろう?
転職先まで王子のお世話になっているところとか?
でもそれって拗らせているっていうか、情けないポイントの方がしっくりくるよなぁ。
「ディートリッヒ様ねぇ……。もしかしてアイヴィーってディートリッヒ様のことが……」
探るような視線を向けるセルロトに「誤解しないで」とバッサリと切り捨てる。
「そういうのじゃなくて。私ね、今、アッシュ家で、ディートリッヒ様の元で働かせてもらってるのよ」
「は? 冗談でしょう?」
「冗談じゃないわよ。王子の紹介ではあるけれど、ちゃんと実力を認められて雇われたんだから!」
「あ、うん。そっか……。でも、あの様子だと多分まだ……」
「? どうかした?」
ブツブツと呟やかれるセルロトの言葉を必死でくみ取ろうとするものの、あまりに小さすぎて後半は聞き取れなかった。
「拗らせてるなぁ~と思ってさ」
「え、そう?」
「うん。確実に」
「え~」
拗らせてるのは恋だけのつもりだったのだが、私にはまだまだ拗らせポイントがあるらしい。
どこだろう?
転職先まで王子のお世話になっているところとか?
でもそれって拗らせているっていうか、情けないポイントの方がしっくりくるよなぁ。