アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
 けれどそんな私にディートリッヒ様は優しい言葉をかけてくださる。


「気にしないでくれ。アイヴィーが食べる姿を見ているとこちらまで嬉しくなってくる」
「ディートリッヒ様……」
「だからまた、誘ってもいいか?」
「私でよければ」



 ケーキとお茶を楽しんで帰る道中、私達はあのアイスクリーム屋さんの前を通りかかった。

「ディートリッヒ様。よろしければあの店のアイスを食べて帰りませんか? 以前、友人に紹介してもらったお店で、味は私が保証します!」
 胸を張って、食べましょうと勧める私にディートリッヒ様は「友人、か……」とポツリとこぼす。

「ディートリッヒ様?」
 様子のおかしな彼に首を傾げる。けれどもすぐに顔をあげて、店の前へとスタスタと歩いて進んでしまう。

「アイヴィーのオススメはなんだ?」
「ストロベリーとバニラです!」

 オススメと言ってもそれしか食べたことがない。けれども確実な二つである。
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