アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
嵐の少女、ラティリアーナ様の帰りを見届けたディートリッヒ様は再び、お仕事へ戻られた。どうやら彼女の襲来を耳にして、一時帰宅をしただけのようだ。私も気を取り直して仕事を再会――の前に、キッチンに戻って皿洗いを済ませる。
突然の来訪でお茶会はなくなったが、午後の分の仕事はきっちりと済ませ、帰宅したディートリッヒ様を出迎える。
「先ほどは妹が迷惑をかけた」
「いえ」
「お詫びになるかは分からないが、今度、アイヴィーの好きな店に連れて行こう」
「本当に気になさらないでください。お城にいた頃は珍しいことでもありませんでしたから」
「そうか……」
だからお気になさらず、と丁重に申し出をお断りした。
翌朝、元々もらっていたお休みを利用してあの湖へと向かう。
お目当てはアイビーである。
いつか花冠を作ろうと思ってはいたものの、なかなか足を運ぶ機会がなかったのだ。
けれど昨晩、やっと決心したのだ。
ラティリアーナ様にも認められるようなメイドになろう、と。
その気合いを入れるために、今の自分と区切りをつけるために自分自身に花冠を作ろうと思ったのだ。
突然の来訪でお茶会はなくなったが、午後の分の仕事はきっちりと済ませ、帰宅したディートリッヒ様を出迎える。
「先ほどは妹が迷惑をかけた」
「いえ」
「お詫びになるかは分からないが、今度、アイヴィーの好きな店に連れて行こう」
「本当に気になさらないでください。お城にいた頃は珍しいことでもありませんでしたから」
「そうか……」
だからお気になさらず、と丁重に申し出をお断りした。
翌朝、元々もらっていたお休みを利用してあの湖へと向かう。
お目当てはアイビーである。
いつか花冠を作ろうと思ってはいたものの、なかなか足を運ぶ機会がなかったのだ。
けれど昨晩、やっと決心したのだ。
ラティリアーナ様にも認められるようなメイドになろう、と。
その気合いを入れるために、今の自分と区切りをつけるために自分自身に花冠を作ろうと思ったのだ。