アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
祝福されずとも、この思いは変わることはない。
ディートリッヒ様から勇気をもらうように彼に寄り添う。
するとそれを合図に二人はすくっと立ち上がった。
「お母様に伝えなくては!」
「隊のメンバーに送る手紙を作成するわ! 出来上がり次第、各地に送りなさい!」
そしてなんだか大層なことを口にして、部屋から飛び出していった。
「これは……認めてもらえたということでいいのでしょうか?」
「お二人の間ではすでに認める認めないの基準になかったのだろう。もう、ドレスもほとんど完成しているようだし」
「ドレス?」
一体なんのこと?
首を捻れば、ディートリッヒ様も同じように首を捻った。
「希望のドレス案、話し合ってただろう?」
「へ?」
「もしかして、知らずに話していたのか?」
「だってあれはマリー様のだとばかり!」
「私はあれ以来、気持ちを通じ合わせているのだと思っていた。自分相手のドレスを選んでくれるほどに、と。だからアイヴィーの友人相手に嫉妬して、部屋の花冠を見た時はその身を引こうと決意したのだが……。そうか、始まってすらいなかったのか……」
ディートリッヒ様から勇気をもらうように彼に寄り添う。
するとそれを合図に二人はすくっと立ち上がった。
「お母様に伝えなくては!」
「隊のメンバーに送る手紙を作成するわ! 出来上がり次第、各地に送りなさい!」
そしてなんだか大層なことを口にして、部屋から飛び出していった。
「これは……認めてもらえたということでいいのでしょうか?」
「お二人の間ではすでに認める認めないの基準になかったのだろう。もう、ドレスもほとんど完成しているようだし」
「ドレス?」
一体なんのこと?
首を捻れば、ディートリッヒ様も同じように首を捻った。
「希望のドレス案、話し合ってただろう?」
「へ?」
「もしかして、知らずに話していたのか?」
「だってあれはマリー様のだとばかり!」
「私はあれ以来、気持ちを通じ合わせているのだと思っていた。自分相手のドレスを選んでくれるほどに、と。だからアイヴィーの友人相手に嫉妬して、部屋の花冠を見た時はその身を引こうと決意したのだが……。そうか、始まってすらいなかったのか……」