アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
貴族の娘にとっての結婚相手選びは一生で一番重視すべき選択と言っても過言ではない。なにせ自分が今後どのくらい楽して暮らせるかはその相手にかかっているのだ。もちろん夫を支えようとする貴族の令嬢もいるし、そんな方を何人もメイドとして参加した夜会で目にした。
けれどそんな志の高い方は大抵の場合、由緒正しき公爵家の娘さんで、幼い頃から親に決められた『婚約者』が存在する。少なくとも私が見てきた、その背中にいつまでも尊敬のまなざしを向けたくなるような『貴族の女性』という方はそうだった。
そして私が日々目にしている貴族の娘さん達は『ハイエナ』に属する。別に悪いことではない。
ただ、ああなりたいとは思わないだけで。
だがこの場所で働く女性からしたら私の方がイレギュラーである。
田舎とはいえ一応は貴族の地位を持ちながら、純粋に仕事をするために、ひいてはお給料をもらうためにこの場所に、リンドラ王城で働いているのだ。
紹介してくれた、文官として働いている遠縁の叔父さんには申し訳ないけれど、私は純粋にお金が欲しくて話を受けたのだ。
けれどそんな志の高い方は大抵の場合、由緒正しき公爵家の娘さんで、幼い頃から親に決められた『婚約者』が存在する。少なくとも私が見てきた、その背中にいつまでも尊敬のまなざしを向けたくなるような『貴族の女性』という方はそうだった。
そして私が日々目にしている貴族の娘さん達は『ハイエナ』に属する。別に悪いことではない。
ただ、ああなりたいとは思わないだけで。
だがこの場所で働く女性からしたら私の方がイレギュラーである。
田舎とはいえ一応は貴族の地位を持ちながら、純粋に仕事をするために、ひいてはお給料をもらうためにこの場所に、リンドラ王城で働いているのだ。
紹介してくれた、文官として働いている遠縁の叔父さんには申し訳ないけれど、私は純粋にお金が欲しくて話を受けたのだ。