アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
思わずベルモットさんから受け取った封筒片手に小刻みに震えてしまう。
「アイヴィーさん、どうかしましたか?」
そんな私をベルモットさんは心配そうにのぞき込む。
「少なかった、ですか?」
「いいえ、その逆です! なんでこんなに多いんですか!」
「え?」
暇を感じることは少なくなった。
だがやはり城にいた頃に比べれば圧倒的に仕事が減ったのだ。なのにも関わらず私の給与封筒に書かれた金額は、城にいたときよりも少し多いのだ。
公爵家付きのメイドの給料は確かにそこそこもらえるが、それは他と比べればという話である。その比較対象に城付きメイドは含まれていない。
実際、ハイエナ令嬢とのいざこざの結果、城を去らざるをえなかったメイドの一人からの手紙にはお給料のことが少しだけ書かれていた。
仕送りを減らさなければならなくなった……と。
彼女が向かった職場は王都から少し離れた公爵家であった。城で行われたパーティで彼女を見込んで雇ってくれたらしい。当主様もそうだが、ご家族の方々と使用人が優しい人ばかりで働き易さは段違いだと幸せそうに締めくくられてはいた。
「アイヴィーさん、どうかしましたか?」
そんな私をベルモットさんは心配そうにのぞき込む。
「少なかった、ですか?」
「いいえ、その逆です! なんでこんなに多いんですか!」
「え?」
暇を感じることは少なくなった。
だがやはり城にいた頃に比べれば圧倒的に仕事が減ったのだ。なのにも関わらず私の給与封筒に書かれた金額は、城にいたときよりも少し多いのだ。
公爵家付きのメイドの給料は確かにそこそこもらえるが、それは他と比べればという話である。その比較対象に城付きメイドは含まれていない。
実際、ハイエナ令嬢とのいざこざの結果、城を去らざるをえなかったメイドの一人からの手紙にはお給料のことが少しだけ書かれていた。
仕送りを減らさなければならなくなった……と。
彼女が向かった職場は王都から少し離れた公爵家であった。城で行われたパーティで彼女を見込んで雇ってくれたらしい。当主様もそうだが、ご家族の方々と使用人が優しい人ばかりで働き易さは段違いだと幸せそうに締めくくられてはいた。