アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
普段着は見ていれば楽しいのだろうが、見れば次から次へと欲しくなるだろう。自分が着ることを想定すると全く欲しいと思わないのに、お姉様のとなれば何着でも欲しくなるに違いない。そして自分の分を買い足すかと気合を入れたところで、店に着いた途端にその決心が揺らぐどころか決壊していくのは目に見えている。
ただでさえウェディングドレスを見ている途中でもいくつか、お姉さまに似合いそうなドレスを見つけたのだ。今思い返してもどれも絶対に似合うと断言できる。だが同時に買ったところで受け取ってもらえないのも分かりきっている。
ウェディングドレスでさえも丸め込むのに時間がかかったのだ。
ジャックの方は『白バラの花冠』の方を頼んだ! と言えば引き下がってくれたけど、お姉様の方は大変だった。
8.
『花冠があれば幸せよ』
お姉様の言ったその言葉に嘘はないだろう。
お姉さまにとって『花冠』がいかに重要なものなのか、私だってよく分かっている。
ウェディングドレスを見せてくれたあの日、お母様は私達にこの名前を付けた理由を教えてくれたのだ。
ただでさえウェディングドレスを見ている途中でもいくつか、お姉さまに似合いそうなドレスを見つけたのだ。今思い返してもどれも絶対に似合うと断言できる。だが同時に買ったところで受け取ってもらえないのも分かりきっている。
ウェディングドレスでさえも丸め込むのに時間がかかったのだ。
ジャックの方は『白バラの花冠』の方を頼んだ! と言えば引き下がってくれたけど、お姉様の方は大変だった。
8.
『花冠があれば幸せよ』
お姉様の言ったその言葉に嘘はないだろう。
お姉さまにとって『花冠』がいかに重要なものなのか、私だってよく分かっている。
ウェディングドレスを見せてくれたあの日、お母様は私達にこの名前を付けた理由を教えてくれたのだ。