アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
 けれど私と違って、お姉様はいつか白バラの花冠を頭に乗せて、好きな男性の隣に並ぶことを憧れるようになった。
 幼い頃から『好きな男性』が明確に決まっていたというのも関係しているのかもしれない。その好きな男性はもちろんジャックである。
 だから私は昔からジャックに花冠のことをしっかりと吹き込んである。いかに重要なものなのか、そして贈るのは絶対にバラでなければならない、と。
 そんなことをしなくても無事に結ばれたお姉様の口から教えてもらったらしい。薔薇は薔薇でも白バラがいいと聞きだしたのはジャック本人である。
 ちなみにそんなジャックはお父様と違って手先が器用で、お姉さまに似合うのはもちろんのこと、ドレスにも合うようなデザインで作ってみせる! と今から意気込んでいる。
 前に品種をどれにするか~と手紙に書いてあったから、もしかしてドレスを選ぶのがメインじゃなくて、確認するのが一番なのかしら?
 
 どちらにせよウェディングドレスと花冠は失敗できない、重要なミッションだから手を抜けないわね!
 
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