アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
となれば次に浮かぶのは収穫の手伝いや小物作りだが、収穫で欲しいのは男手の方で私なんてあまり役に立たないだろう。それに小物だって領民達が作ってるものみたいな細かいものは作れないのだ。
幼い頃に亡くなったお母様は手先が器用だった、ってよくお父様が言っていたけどその器用さはすべてお姉様に受け継がれてしまったらしい。
これで私の頭に浮かんだ数少ない選択肢はすべて消えてしまった。
その上、幼なじみでお姉様の未来の旦那様でもあるジャックには、そこまでして欲しいものがあるのかい? と心配されてしまった。
感謝の意を伝えたいだけで心配をかけたいわけではないのだ。
諦めるしかないのか、と思っていた時にどこから聞いてきたのか、遠縁のリチャード叔父さんから手紙が届いた。
『城で働くメイドを探しているらしい。興味はないか』――と。
婚約者もいなければ、仲のいい異性もいない私を心配してのことだったのだろう。リチャード叔父様の意図がわかっていながら、私はこの話を利用することにしたのだ。
すぐに最低限の荷物をもって城に向かった。
幼い頃に亡くなったお母様は手先が器用だった、ってよくお父様が言っていたけどその器用さはすべてお姉様に受け継がれてしまったらしい。
これで私の頭に浮かんだ数少ない選択肢はすべて消えてしまった。
その上、幼なじみでお姉様の未来の旦那様でもあるジャックには、そこまでして欲しいものがあるのかい? と心配されてしまった。
感謝の意を伝えたいだけで心配をかけたいわけではないのだ。
諦めるしかないのか、と思っていた時にどこから聞いてきたのか、遠縁のリチャード叔父さんから手紙が届いた。
『城で働くメイドを探しているらしい。興味はないか』――と。
婚約者もいなければ、仲のいい異性もいない私を心配してのことだったのだろう。リチャード叔父様の意図がわかっていながら、私はこの話を利用することにしたのだ。
すぐに最低限の荷物をもって城に向かった。