アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
値段と相談してみてだけど、いつもお世話になっているお礼としてアッシュ家のお茶会のお茶菓子として並べるのもいいかもしれない。もちろんボブ爺にはお土産用のもプレゼントして。きっと喜んでくれるはずだ。そう思うと、この行列だって全く苦ではない。
一人、また一人と袋をお店から持って出てくるごとに自分の順番が近づいたのだとワクワクしてしまう。
お店のガラス越しに見える商品に、どれを選ぼうかしらなんて考えたりして、いよいよお店の中に入れる!――そう思った時だった。
「アイヴィー、ここにいたのか!」
今日の朝も変わらず城に向かったはずのディートリッヒ様が、なぜかそこにいた。
「ディートリッヒ様?」
「休みのところすまないが、手伝ってくれ!」
「あ、はい」
反射的に頷くと、ディートリッヒ様によってあともう少しで店に着くはずだった列から引き抜かれる。そして彼は人目を気にすることなく、そのまま私の手を引いて近くに止めていたらしい馬車へと乗せる。
「あの、どこへ向かっているのでしょう?」
「城だ」
「城、ですか……」
一人、また一人と袋をお店から持って出てくるごとに自分の順番が近づいたのだとワクワクしてしまう。
お店のガラス越しに見える商品に、どれを選ぼうかしらなんて考えたりして、いよいよお店の中に入れる!――そう思った時だった。
「アイヴィー、ここにいたのか!」
今日の朝も変わらず城に向かったはずのディートリッヒ様が、なぜかそこにいた。
「ディートリッヒ様?」
「休みのところすまないが、手伝ってくれ!」
「あ、はい」
反射的に頷くと、ディートリッヒ様によってあともう少しで店に着くはずだった列から引き抜かれる。そして彼は人目を気にすることなく、そのまま私の手を引いて近くに止めていたらしい馬車へと乗せる。
「あの、どこへ向かっているのでしょう?」
「城だ」
「城、ですか……」