アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
なんで今日に限って外出したんだろう。いや、ウィンドウショッピングをするためなんだけど……タイミング悪いな、私……。
まぁそんなことを今考えても仕方がない。
今、私がすべきなのは状況を確認することである。
ニコニコと笑いながら「久しぶりだね」と手を広げる王子はディードリッヒ様よりも話しかけやすい。決して暇ではないのだろうが。慣れ、というのも大きな理由の一つだ。
「王子、私はなんでここに連れてこられたんですか?」
「ああ、それはね、私とマリーの話し相手としてだ」
「…………」
これは、何と言っていいのか……。
こうしてシンドラー王子とマリー様のお話し相手として呼ばれたことは過去に何度もある。それこそ両手の指を合わせても足りないほど。
なにせ彼らはいいお茶が手には入っただとか、本を紹介したいだとか、明らかにメイドを呼びつけるような用事ではないことで呼ぶのだ。確かにお茶は美味しいし、毎回美味しいお菓子食べさせてくれるし、本は勉強になるし、私の好みは知られ尽くしているなと感じる。だがやはりメイドへの用事ではないのだ。
まるで友人とでもお茶会を楽しんでいるかのよう……。
まぁそんなことを今考えても仕方がない。
今、私がすべきなのは状況を確認することである。
ニコニコと笑いながら「久しぶりだね」と手を広げる王子はディードリッヒ様よりも話しかけやすい。決して暇ではないのだろうが。慣れ、というのも大きな理由の一つだ。
「王子、私はなんでここに連れてこられたんですか?」
「ああ、それはね、私とマリーの話し相手としてだ」
「…………」
これは、何と言っていいのか……。
こうしてシンドラー王子とマリー様のお話し相手として呼ばれたことは過去に何度もある。それこそ両手の指を合わせても足りないほど。
なにせ彼らはいいお茶が手には入っただとか、本を紹介したいだとか、明らかにメイドを呼びつけるような用事ではないことで呼ぶのだ。確かにお茶は美味しいし、毎回美味しいお菓子食べさせてくれるし、本は勉強になるし、私の好みは知られ尽くしているなと感じる。だがやはりメイドへの用事ではないのだ。
まるで友人とでもお茶会を楽しんでいるかのよう……。