アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
シンドラー王子を安心させて、マリー様を笑顔にさせて、お姉さまとジャックに心配かけないために、そして何よりも恋した相手にこれ以上迷惑をかけないためにも。
「あの、シンドラー王子、マリー様」
「なんだ?」
「……お茶のおかわりいかがです?」
「ああ、いただこう」
いつか彼らに紹介できるような相手が出来るといい。
いや少なくとも、今のように初恋をこじらせて贈れもしないプレゼントを買うようではいけないのだ。
帰ったらタイピンは捨ててしまおう。
買ったばかりの新品をと思うと少しもったいないが、これが私なりの初恋との決別だ。
もうディートリッヒ様のことは諦める。
ついでにフィナンシェも諦める。
ディートリッヒ様に恋した過去はもう振り返らない。
これからは主としての彼だけを見ることにしよう。
大丈夫。彼は一主人としても尊敬出来る相手だ。
誠心誠意、出来る範囲でディートリッヒ=アッシュ様にお仕えさせていただこう。
こじらせて、苦しんだ初恋の終わりなんて案外簡単にやってくるものだ。
「あの、シンドラー王子、マリー様」
「なんだ?」
「……お茶のおかわりいかがです?」
「ああ、いただこう」
いつか彼らに紹介できるような相手が出来るといい。
いや少なくとも、今のように初恋をこじらせて贈れもしないプレゼントを買うようではいけないのだ。
帰ったらタイピンは捨ててしまおう。
買ったばかりの新品をと思うと少しもったいないが、これが私なりの初恋との決別だ。
もうディートリッヒ様のことは諦める。
ついでにフィナンシェも諦める。
ディートリッヒ様に恋した過去はもう振り返らない。
これからは主としての彼だけを見ることにしよう。
大丈夫。彼は一主人としても尊敬出来る相手だ。
誠心誠意、出来る範囲でディートリッヒ=アッシュ様にお仕えさせていただこう。
こじらせて、苦しんだ初恋の終わりなんて案外簡単にやってくるものだ。