アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
絶対無理だって諦めていたのに、まさかその数時間後にはこんな気持ちになっているなんて……。一体、誰が予想できただろう。
もし予想していた人がいるのなら、そのついでに私のこれからの相手も是非予想して欲しいものである。
だが当分は、愛だの恋だのはもういらない。
お茶会で行われる、既婚者達の惚気合戦でもうおなかいっぱいである。
幸せの形は人それぞれ。
彼らは愛する人と過ごすことを幸せと呼ぶ。
そして私にとってはきっと、お姉さまを想うことが幸せなのだ。
なんだ、今までと何も変わらないじゃない。
タイピンと一緒にディートリッヒ様への恋を捨てたとしても私にはちゃんと幸せは残っている。そう思うと少しだけ気分が軽くなった。
「アイヴィー。これ、私の家のシェフが持たせてくれたお菓子なんだけど、もし良かったらどうかしら?」
「いただきます!」
マリー様が差し出してくれたのは、ピンク色のマカロンだった。
お菓子一つとっても可愛らしい。きっとこれが女子力というものの差だ。
私には身分どうのこうの以前の問題として、女性らしさというものが足りていないのだろう。
もし予想していた人がいるのなら、そのついでに私のこれからの相手も是非予想して欲しいものである。
だが当分は、愛だの恋だのはもういらない。
お茶会で行われる、既婚者達の惚気合戦でもうおなかいっぱいである。
幸せの形は人それぞれ。
彼らは愛する人と過ごすことを幸せと呼ぶ。
そして私にとってはきっと、お姉さまを想うことが幸せなのだ。
なんだ、今までと何も変わらないじゃない。
タイピンと一緒にディートリッヒ様への恋を捨てたとしても私にはちゃんと幸せは残っている。そう思うと少しだけ気分が軽くなった。
「アイヴィー。これ、私の家のシェフが持たせてくれたお菓子なんだけど、もし良かったらどうかしら?」
「いただきます!」
マリー様が差し出してくれたのは、ピンク色のマカロンだった。
お菓子一つとっても可愛らしい。きっとこれが女子力というものの差だ。
私には身分どうのこうの以前の問題として、女性らしさというものが足りていないのだろう。