アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
どこで手に入れられるかは分からないが、ここは王都。望めば大抵の物は手に入るとされる土地である。
手に入るどころか、私の恋は今し方、音すら立てることなく散っていったわけだが……そんな小さいことは気にしないでおこう。
失恋しても前を向いて進むことが重要なのだから。
12.
お茶会兼近況報告は夜まで続いた。
「さてそろそろ夕食にするか。アイヴィー、何か食べたい物はあるか? 一品くらいだったら今からでも作らせるが」
「なぜ当たり前のように私もご一緒する事になっているんですか? 私はメイドですよ?」
確かに私はもう城付きメイドではない。
だがだからといって、さすがに王子と未来の王子妃様と食事を共にするような身分ではないのだ。
「一緒に座ってお茶飲んでお菓子まで食べておいて、何をいまさら……」
やんわりとお断りする私に、シンドラー王子は呆れたような視線を向けてくる。
だが別に私はおかしなことは言っていないはずだ。
お茶会だって初めは私の休憩時間にシンドラー王子がやってきたことが始まりだし……。
それはそれ、これはこれである。
手に入るどころか、私の恋は今し方、音すら立てることなく散っていったわけだが……そんな小さいことは気にしないでおこう。
失恋しても前を向いて進むことが重要なのだから。
12.
お茶会兼近況報告は夜まで続いた。
「さてそろそろ夕食にするか。アイヴィー、何か食べたい物はあるか? 一品くらいだったら今からでも作らせるが」
「なぜ当たり前のように私もご一緒する事になっているんですか? 私はメイドですよ?」
確かに私はもう城付きメイドではない。
だがだからといって、さすがに王子と未来の王子妃様と食事を共にするような身分ではないのだ。
「一緒に座ってお茶飲んでお菓子まで食べておいて、何をいまさら……」
やんわりとお断りする私に、シンドラー王子は呆れたような視線を向けてくる。
だが別に私はおかしなことは言っていないはずだ。
お茶会だって初めは私の休憩時間にシンドラー王子がやってきたことが始まりだし……。
それはそれ、これはこれである。