アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
「ディートリッヒは毎日この子を独占しているんでしょうけど、私なんて三ヶ月ぶりなのよ? 一日くらい夕食を一緒にとってもいいじゃない!」
「彼女はお人形ではないんです。それに彼女はメイドです。本来ならばあなた達と一緒に食事が出来るような身分ではないのです。本当はこのお茶会だって……」
独占、って人間に使う言葉なのかしら? と思わず他人事のように考えてしまう。
だがマリー様に悪気はないのだろう。
それに彼女にとっては、そしてシンドラー王子にとっても、私はきっと普通のメイドではないのだ。
他人というには、使用人と割り切るにはきっと距離が近すぎるのだ。
本来ならばディートリッヒ様のおっしゃる通り、一緒に食事が出来る身分などではない。それにお茶会だって……。
ディートリッヒ様が言葉を濁しているのは、私にも一応は『男爵令嬢』という身分があるからだろう。爵位がある以上は、どんなに地位が低かろうがあり得ないと可能性を切り捨てることは出来ない。なんとも真面目な彼らしい言い方である。
だが言い切ってもらっても構わないのだ。
なにせ私は今、使用人としてここに立っているのだから。
「彼女はお人形ではないんです。それに彼女はメイドです。本来ならばあなた達と一緒に食事が出来るような身分ではないのです。本当はこのお茶会だって……」
独占、って人間に使う言葉なのかしら? と思わず他人事のように考えてしまう。
だがマリー様に悪気はないのだろう。
それに彼女にとっては、そしてシンドラー王子にとっても、私はきっと普通のメイドではないのだ。
他人というには、使用人と割り切るにはきっと距離が近すぎるのだ。
本来ならばディートリッヒ様のおっしゃる通り、一緒に食事が出来る身分などではない。それにお茶会だって……。
ディートリッヒ様が言葉を濁しているのは、私にも一応は『男爵令嬢』という身分があるからだろう。爵位がある以上は、どんなに地位が低かろうがあり得ないと可能性を切り捨てることは出来ない。なんとも真面目な彼らしい言い方である。
だが言い切ってもらっても構わないのだ。
なにせ私は今、使用人としてここに立っているのだから。