政略結婚ですが、クールな旦那様の溺愛が始まりました
慧がすみれの両膝を抱え、身体を倒してくる。間を置かずにグッと腰を突き出されたかと思うと、ふたりの身体がひとつになった。


すみれが息を詰める。彼は、そんなすみれをあやすように唇を食み、甘ったるい口づけを繰り返した。


「ふっ、んっ、っ……」


下肢は苦しいのに、優しいキスがすみれの心身を解していく。しばらくして顔を離した慧は、快感をこらえるように眉をひそめて熱い息を吐いた。


「……悪い。待ってやれそうにない」


少しして、彼は申し訳なさそうに言いながら動き始めた。


律動は、最初から激しかった。生々しい音が部屋中に響くほどの勢いで、肌がぶつかり合う。
慧は気怠そうに息を吐き、すみれは嬌声を上げながらも彼にしがみついた。


長い時間をかけ、追い詰められていく。互いの身体は汗に塗れ、どちらのものかわからない体液がシーツを汚す。


すみれの身体が徐々に痺れ、いつしか思考はぼんやりとしていた。
不意に、そのときが訪れる。


「ああぁぁっ」


すみれの肢体が大きく震え、気づけば深く達していた。


慧もその身を震わせ、声を噛み殺すようにしながら欲を吐き出す。長く愛し合っていたせいで、すみれの意識はもう閉じかけていた。


「すみれ」


慧の優しい声に応えたいが、唇を動かす気力も残っていない。


「愛してる。これからは不安にさせないように全力で愛するから」


すみれは幸福感でいっぱいになり、彼にキスをされながら瞼を閉じた。

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