政略結婚ですが、クールな旦那様の溺愛が始まりました
真輔との一件から、一週間が経った。


相変わらず、解決策は見つかっていない。それどころか、今朝は彼から【期日まであと一週間だね】というメッセージが送られてきた。


何度見返しても変わらない文面に、不安は大きくなるばかり。いったいどうすればいいのかわからないまま、時間だけが無情に過ぎていく。


「すーみれ!」


イタリアンバルのカウンター席に座っていると、視界いっぱいに美弥の顔が映った。


「きゃっ……」


ぼんやりとしていたすみれは、肩を小さく跳ねてしまう。それを見た彼女が、目を丸くした。


「えっ、ごめん。そんなに驚かせるとは思わなくて……」
「あっ、違うの。私がちょっとぼんやりしてたから」
「そう? もしかして疲れてた? 平日の夜に呼び出してごめんね」


美弥は怪訝そうにしながらも、すみれを心配する。すみれは首を横に振り、ひとまず店員を呼んでドリンクと料理を数品注文した。


「はい、これ。北海道のお土産ね」


彼女は、昨日まで恋人と北海道に行っていた。今日は『お土産を渡したいから』と連絡をもらい、急遽仕事帰りに会うことになったのだ。


「ありがとう」


受け取った紙袋は、見た目よりもずっしりとしていた。中を見ると、有名なお菓子の箱と保冷バッグが入っている。


「保冷バッグの中は、いくらとチーズとヨーグルトね。さっきまで職場の冷蔵庫に入れてたし、保冷材も入ってるけど、今日はサクッと食べて解散しよう」
「うん。こんなにたくさんありがとう。嬉しいよ」
「どういたしまして。慧さんと食べてね」


話しているうちに、ドリンクとお通しが運ばれてきた。美弥はハイボール、すみれはサングリアのグラスを取り、乾杯をして口をつける。

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