政略結婚ですが、クールな旦那様の溺愛が始まりました
「候補ってどこなの?」
「ヨーロッパやリゾート地はどうかなって。慧さんは私が行きたいところでいいって言ってくれるんだけど、目移りしちゃって。ヨーロッパの街並みの中で新婚旅行ができるのも憧れるし、リゾート地でゆっくりするのも素敵じゃない?」
「確かにどっちも捨てがたいね。もういっそ、どっちもおねだりしちゃえば?」
「なに言ってるの。そんなわけにはいかないよ」
「えぇ~。でも、今の慧さんなら叶えてくれそうじゃない? すみれにベタ惚れみたいだし?」
にんまりと口元を緩めた美弥に、すみれの顔がボッと熱くなる。夫婦生活については深く話していないのに、なぜか見透かされている気がした。
「もう……。美弥ったら……」
「ごめん、ごめん。でもさ、新婚旅行で行けなかった方は、またいつか行けるんじゃない? 御門にとっての海外旅行なんて、日帰り旅行くらいの感覚でしょ」
「そんなわけないよ。だいたい、海外旅行だと数日は休みを取らないといけないし」
「だとしても、これからも機会はあるよ」
彼女は、きっと慧とすみれが別れることなんて考えもしていないのだろう。現実は、もしかしたら終わりに近づいているのかもしれないのに……。
こんなことは言えないからこそ、美弥の笑顔に心が痛む。楽しげな彼女を見ていると、すみれの胸の奥がぎゅっと締めつけられた。
「美弥とも旅行に行きたいな」
「行こうよ! どこがいいかな~。秋だと動きやすいけど、冬に温泉もいいよね」
話題を変えると、美弥がすぐに乗ってきた。ホッとしつつ、どこに行きたいかと意見を言い合う。
そうして三十分が経つ頃、早々に解散した。
「ヨーロッパやリゾート地はどうかなって。慧さんは私が行きたいところでいいって言ってくれるんだけど、目移りしちゃって。ヨーロッパの街並みの中で新婚旅行ができるのも憧れるし、リゾート地でゆっくりするのも素敵じゃない?」
「確かにどっちも捨てがたいね。もういっそ、どっちもおねだりしちゃえば?」
「なに言ってるの。そんなわけにはいかないよ」
「えぇ~。でも、今の慧さんなら叶えてくれそうじゃない? すみれにベタ惚れみたいだし?」
にんまりと口元を緩めた美弥に、すみれの顔がボッと熱くなる。夫婦生活については深く話していないのに、なぜか見透かされている気がした。
「もう……。美弥ったら……」
「ごめん、ごめん。でもさ、新婚旅行で行けなかった方は、またいつか行けるんじゃない? 御門にとっての海外旅行なんて、日帰り旅行くらいの感覚でしょ」
「そんなわけないよ。だいたい、海外旅行だと数日は休みを取らないといけないし」
「だとしても、これからも機会はあるよ」
彼女は、きっと慧とすみれが別れることなんて考えもしていないのだろう。現実は、もしかしたら終わりに近づいているのかもしれないのに……。
こんなことは言えないからこそ、美弥の笑顔に心が痛む。楽しげな彼女を見ていると、すみれの胸の奥がぎゅっと締めつけられた。
「美弥とも旅行に行きたいな」
「行こうよ! どこがいいかな~。秋だと動きやすいけど、冬に温泉もいいよね」
話題を変えると、美弥がすぐに乗ってきた。ホッとしつつ、どこに行きたいかと意見を言い合う。
そうして三十分が経つ頃、早々に解散した。