政略結婚ですが、クールな旦那様の溺愛が始まりました
どうすれば気持ちよくなれるのか、すみれはもう知っている。慧に甘く抱かれるたびに、弱い部分を開発されてきたから。


けれど、こんな風に尋ねられたことはなくて……。いざ言葉にするとなると、あまりにも恥ずかしくて言えそうになかった。


「ちゃんと言わないならこのままだ」


すみれの身体から、おもむろに指が離れていく。彼はニヤッと笑うと、人差し指で右側の突起だけを優しく引っ掻いた。


「あっ……」


ささやかな痺れに、すみれの唇が震える。身体はすでに欲情していて、こんな刺激では到底足りない。


「ほら、言って。すみれのしてほしいこと、全部してあげるから」


甘やかな誘惑に、心が揺れる。程なくして、羞恥よりも欲望が上回った。


「舐めて……優しく、噛んで……ください……」


消え入りそうな声で求めると、慧が満悦の笑みを湛える。彼はクスッと笑ったあと、左側の胸に顔を近づけてふうっと息を吹きかけた。


直後、熱い舌が頂を舐め上げる。下から持ち上げるようにしたかと思うと、周囲をぐるりと辿ってから吸い上げた。


欲していた喜悦に嬌声が漏れ、身体が打ち震える。反対側の胸は、左手で意地悪く触れられた。


慧は上目遣いですみれを見つめたまま、舌と手で左右の双丘を愛でる。弱点をカリッと甘噛みされると、もうたまらなかった。


気持ちよすぎて、もっと欲しくなる。すぐに胸だけでは物足りなくなり、もっと敏感な場所に触れてほしくたまらなくなった。


「慧さんっ……」
「ん? どうした?」


胸元から顔を上げた慧が、うっすらと微笑む。含みのある表情を見せられた瞬間、すみれはなにを求められているのかを察してしまった。

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