政略結婚ですが、クールな旦那様の溺愛が始まりました
(私が言うまで触ってくれないつもりなんだ……)


今でも快感はある。
ただ、このままでは達することはできない。あの頭がおかしくなってしまうほどの悦楽がなければ、身体はもう満足しない。


すみれはそれをわかっているからこそ、羞恥に塗れながらも口を開いた。


「下も……」
「下って?」


かあっと顔中が熱くなり、涙が浮かぶ。


「言えない?」


ふっと笑った彼に素直に頷いて見せると、「じゃあ」と意地悪な声音が降ってきた。


「自分で全部脱いで、触ってほしいところを見せて」
「そんな……」
「それができないなら、口で言って。俺はどっちでもいいから」


要望を口にするのと、自ら脱いで見せるのと。どちらも恥ずかしいが、すみれは直接的な言葉よりはマシだと考え、おずおずと起き上がった。


まずはブラウスとキャミソール順番に脱ぎ、ソファの下に落とす。ずらされたまま役目を果たしていないブラは、サッとホックを外して肩から抜いた。


慧の視線は、すみれに突き刺さっている。一度も外されることはなく、どんな仕草も見逃さないと言わんばかりに真っ直ぐ見つめられていた。


すみれは小さな深呼吸をしたあと、ソファからゆっくりと下りて床に立つ。そして、ピンクベージュのスカートのサイドファスナーを下げ、ホックを外した。


すみれの膝下までを隠していたスカートが、ストンと落ちる。彼の目がそれを追い、再びすみれに突き刺さった。


ストッキングとショーツだけが残った格好は、全裸よりも淫靡に思えて……。すみれは、すぐさま震えそうな手でストッキングを脱ぎ捨てる。


しかし、最後に残ったショーツに手をかけた瞬間、動けなくなった。

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