政略結婚ですが、クールな旦那様の溺愛が始まりました
次に誘われたのは、二週間後。それを機に、月に二、三回会うようになった。


すみれは、基本的にあまり予定はない。親しい友人は美弥くらいだし、習い事も今はすべてやめている。


土日は空いていて、平日の夜も残業をすることはないため、都合をつけやすい。そのため、すみれが彼に都合を合わせる形で会っていた。


一か月、二か月、三か月……と時が過ぎ、季節が移り変わっていく。
その間、慧との距離が縮まったかと言えば、よくわからない。彼は、秋も半ばになってもあまり自分のことを話さなかったから。


この頃には、すみれからも質問することはあった。けれど、答えはいつも短く、話題が掘り下げられることもない。


慧は、自分のことを話すのは苦手なのだろうか。あまり自分のことを知られたくないのだろうか。
多くを語らない彼に不安になる一方で、沈黙が続くわけでもない。


会話が途切れると慧から話を振ってくれるし、気遣いも感じられる。店選びも、いつもすみれが好きな系統や雰囲気のところばかり。


基本的に食事に行き、たまにバーにも立ち寄る。長時間会うことはなかったが、彼から毎回必ず誘われるし、定期的に時間を作ってくれている。


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