政略結婚ですが、クールな旦那様の溺愛が始まりました
このホテルのラウンジは、利用したことがある。美弥と紫陽花がテーマのアフタヌーンティーを楽しんだのが、とても懐かしい。
そこで、ふと昨夜考えていたことを思い出す。頼んだカフェオレを一口飲んでから、思い切って切り出した。
「あの……家に友人を呼んでもいいですか?」
「友人?」
彼の表情が怪訝そうになる。すみれは、慌てて説明を付け足した。
「えっと、幼稚舎からの友人で、幼なじみです。ずっと仲良くしてくれていて、実家は久住美容外科なので身元も確かですし、怪しいところはありません」
「結婚式にも招待していた友人だな」
「そうです。すごくいい子で……私にとって良き相談相手というか、唯一の気心が知れた友人なんです」
美弥のことを必死に話したすみれに、慧が微かな苦笑を零した。
「別に身元は怪しんでないし、俺の部屋にさえ入らなければ友人を招待するのも構わない。まあ、泊まるのは避けてほしいが……」
「それはもちろんです。私が特別仲良くしてるのは美弥だけですから、他の人を家に呼ぶこともないと思いますし」
「わかった。じゃあ、いつでも呼べばいい」
「ありがとうございます」
彼からすんなり承諾を得られ、思わずすみれの頬が綻ぶ。
「必要ならマンション内のゲストルームを押さえることもできるから、もし複数の友人とパーティーでもしたければそっちで出張シェフでも呼んだらどうだ。そのまま泊まることもできるし、久住さんと使うのもいいんじゃないか」
そういうのも、とても楽しそうだ。しかし、今回はすみれ自身が彼女をもてなしたいという気持ちがある。
「今度、美弥に提案してみます。でも、今回は私がもてなしたくて……。結婚式に来てくれたお礼も言いたいですし、手料理を振る舞いたいなって思ってるんです」
「そうか。買い出しが大変なら、宅配サービスも利用するといい。コンシェルジュに言えば、そういうことも対応してくれる」
そういえば、内覧の時に色々な説明があった。ゲストルームや宅配サービスについても聞いていたが、自分には縁がないと思ってあまり気にしていなかった。
「ありがとうございます。でも、ふたり分ですから大丈夫です」
その後、慧はなにも言わなかった。会話も途切れ、穏やかな時間がゆっくりと流れていく。
そこで、ふと昨夜考えていたことを思い出す。頼んだカフェオレを一口飲んでから、思い切って切り出した。
「あの……家に友人を呼んでもいいですか?」
「友人?」
彼の表情が怪訝そうになる。すみれは、慌てて説明を付け足した。
「えっと、幼稚舎からの友人で、幼なじみです。ずっと仲良くしてくれていて、実家は久住美容外科なので身元も確かですし、怪しいところはありません」
「結婚式にも招待していた友人だな」
「そうです。すごくいい子で……私にとって良き相談相手というか、唯一の気心が知れた友人なんです」
美弥のことを必死に話したすみれに、慧が微かな苦笑を零した。
「別に身元は怪しんでないし、俺の部屋にさえ入らなければ友人を招待するのも構わない。まあ、泊まるのは避けてほしいが……」
「それはもちろんです。私が特別仲良くしてるのは美弥だけですから、他の人を家に呼ぶこともないと思いますし」
「わかった。じゃあ、いつでも呼べばいい」
「ありがとうございます」
彼からすんなり承諾を得られ、思わずすみれの頬が綻ぶ。
「必要ならマンション内のゲストルームを押さえることもできるから、もし複数の友人とパーティーでもしたければそっちで出張シェフでも呼んだらどうだ。そのまま泊まることもできるし、久住さんと使うのもいいんじゃないか」
そういうのも、とても楽しそうだ。しかし、今回はすみれ自身が彼女をもてなしたいという気持ちがある。
「今度、美弥に提案してみます。でも、今回は私がもてなしたくて……。結婚式に来てくれたお礼も言いたいですし、手料理を振る舞いたいなって思ってるんです」
「そうか。買い出しが大変なら、宅配サービスも利用するといい。コンシェルジュに言えば、そういうことも対応してくれる」
そういえば、内覧の時に色々な説明があった。ゲストルームや宅配サービスについても聞いていたが、自分には縁がないと思ってあまり気にしていなかった。
「ありがとうございます。でも、ふたり分ですから大丈夫です」
その後、慧はなにも言わなかった。会話も途切れ、穏やかな時間がゆっくりと流れていく。