政略結婚ですが、クールな旦那様の溺愛が始まりました
「それで、新婚生活はどう?」
「どうって言われても……あんまり一緒に過ごさないから」
「まあ、慧さんは忙しいだろうしね。でも、ご飯くらいは一緒に食べるでしょ?」
「うん。って言っても、最近まで別々に食べてたんだけどね」
「そうなの? そんなに忙しいんだね」
曖昧に微笑んだすみれは、少し悩んだあとで事の経緯を打ち明けた。
蓋を開けたら、誤解が生じていただけ。とはいえ、すぐに話し合えないほどの関係性であるのも事実だ。
「わかりにくい人なんだね。披露宴で話したときは、そんな感じはしなかったけど」
披露宴では、招待客全員に挨拶に回った。そのときの彼は、周囲への気遣いも含めて完璧な振る舞いだったし、社交的に見えただろう。
すみれだって、ふたりきりのときの彼を知らなければそう思ったはずだ。
「結婚前はもう少し話してくれたけど、もともとあんまり自分のことは話さない人ではあるかな。訊けば答えてくれるのかもしれないけど……」
「でも、ご飯を作らなくていいって言ってたのは、すみれの負担にならないようにってことだったんだよね?」
「うん」
「だったら、いい旦那さんじゃない? だって、世の中にはモラハラ男も結構いるわけだし。政略結婚だと、旦那の言う事が第一って話も結構聞くよ?」
世間一般で言う〝いい旦那〟がどういうものかはわからない。ただ、慧の言動がすみれへの配慮だったと知った今、小さく頷けた。
「どうって言われても……あんまり一緒に過ごさないから」
「まあ、慧さんは忙しいだろうしね。でも、ご飯くらいは一緒に食べるでしょ?」
「うん。って言っても、最近まで別々に食べてたんだけどね」
「そうなの? そんなに忙しいんだね」
曖昧に微笑んだすみれは、少し悩んだあとで事の経緯を打ち明けた。
蓋を開けたら、誤解が生じていただけ。とはいえ、すぐに話し合えないほどの関係性であるのも事実だ。
「わかりにくい人なんだね。披露宴で話したときは、そんな感じはしなかったけど」
披露宴では、招待客全員に挨拶に回った。そのときの彼は、周囲への気遣いも含めて完璧な振る舞いだったし、社交的に見えただろう。
すみれだって、ふたりきりのときの彼を知らなければそう思ったはずだ。
「結婚前はもう少し話してくれたけど、もともとあんまり自分のことは話さない人ではあるかな。訊けば答えてくれるのかもしれないけど……」
「でも、ご飯を作らなくていいって言ってたのは、すみれの負担にならないようにってことだったんだよね?」
「うん」
「だったら、いい旦那さんじゃない? だって、世の中にはモラハラ男も結構いるわけだし。政略結婚だと、旦那の言う事が第一って話も結構聞くよ?」
世間一般で言う〝いい旦那〟がどういうものかはわからない。ただ、慧の言動がすみれへの配慮だったと知った今、小さく頷けた。