政略結婚ですが、クールな旦那様の溺愛が始まりました
(あれって……)
慧には目を逸らさないように言われたが、さすがに直視する勇気はない。戸惑っていると、彼に「すみれ」と呼ばれた。
恐る恐る慧を見れば、彼は一糸纏わぬ姿でいた。スーツはもちろん、下着すら身に着けていない。
これから起こることを考えると、当然だろう。けれど、初めて見る男性の肢体を前に言葉を失くした。
「……できるだけ痛みを感じさせないように努力はする」
どこか不器用な言い方に、すみれはきょとんとした。
彼なりの気遣いなのだろうか。真意はやっぱりわからないが、そう思いたい気持ちがあった。
「力を抜いて。俺の背中に爪を立ててもいいから、唇は噛むなよ」
どう答えていいのか悩み、少しして小さく頷く。すると、慧がのしかかってきた。
両膝の裏を掬われ、足の間には彼の視線が注がれる。
羞恥心なんて、もう限界突破している。そう思っていたのに、今が一番恥ずかしい。
なんて考えていると、下肢が重なった。
すみれの身体が一瞬強張ったが、すぐに小さな深呼吸をする。一拍置いて慧を見上げると、彼が瞳を緩めた。
その表情はどこか嬉しそうに見えたが、相変わらず本心が見えることはない。
「あっ……」
そんな中、心は重ならないまま身体が重なった。
指とは比べ物にならない質量に、つい息を詰めそうになるけれど……。慧に言われた通り、必死に力を抜こうとする。
しかし、鈍い痛みが走り、顔をしかめてしまった。
彼がすみれの頬に触れ、気を逸らせるように額に唇を落とす。そのまま腰を止めず、こめかみや眦、頬に口づけられていった。
顔には、優しいキスの雨。下肢には、甘さと苦しさが混じった痛み。
相反する感覚に、頭がおかしくなりそうで……。それなのに、愛でるようなキスに心が震えてしまう。
慧には目を逸らさないように言われたが、さすがに直視する勇気はない。戸惑っていると、彼に「すみれ」と呼ばれた。
恐る恐る慧を見れば、彼は一糸纏わぬ姿でいた。スーツはもちろん、下着すら身に着けていない。
これから起こることを考えると、当然だろう。けれど、初めて見る男性の肢体を前に言葉を失くした。
「……できるだけ痛みを感じさせないように努力はする」
どこか不器用な言い方に、すみれはきょとんとした。
彼なりの気遣いなのだろうか。真意はやっぱりわからないが、そう思いたい気持ちがあった。
「力を抜いて。俺の背中に爪を立ててもいいから、唇は噛むなよ」
どう答えていいのか悩み、少しして小さく頷く。すると、慧がのしかかってきた。
両膝の裏を掬われ、足の間には彼の視線が注がれる。
羞恥心なんて、もう限界突破している。そう思っていたのに、今が一番恥ずかしい。
なんて考えていると、下肢が重なった。
すみれの身体が一瞬強張ったが、すぐに小さな深呼吸をする。一拍置いて慧を見上げると、彼が瞳を緩めた。
その表情はどこか嬉しそうに見えたが、相変わらず本心が見えることはない。
「あっ……」
そんな中、心は重ならないまま身体が重なった。
指とは比べ物にならない質量に、つい息を詰めそうになるけれど……。慧に言われた通り、必死に力を抜こうとする。
しかし、鈍い痛みが走り、顔をしかめてしまった。
彼がすみれの頬に触れ、気を逸らせるように額に唇を落とす。そのまま腰を止めず、こめかみや眦、頬に口づけられていった。
顔には、優しいキスの雨。下肢には、甘さと苦しさが混じった痛み。
相反する感覚に、頭がおかしくなりそうで……。それなのに、愛でるようなキスに心が震えてしまう。