愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
なぜか私だけがフォークを手にしてケーキを突いている状況で、三人は満足そうに微笑んだ。
少し離れた場所で立っている、アンジェリカ付きらしい使用人のシェードさんも胸に手を当ててほっと一息ついている。
それにしても私はどこにいっても世話を焼かれてばかりのような気がする。
7人兄弟の末っ子で、すぐ上のお兄様でも5つほど歳が離れているせいかお兄様もお姉様もいつも私の世話を焼いてばかりで、それが当たり前のようになっていた。
けれど私よりもいくつか歳下のサキヌやアンジェリカにも世話を焼かれるとなるとそれはそれでどうなんだろうと思ってしまう。
「サキヌは食べないのですか?」
すっと差し出される皿の上へと視線を動かし、サキヌに尋ねると彼は一層顔を緩ませてその前で手をヒラヒラと横に振った。
「え? 俺はいいよ。義姉さん、存分に食べなよ」
どうやら私が遠慮し出したと思っているらしい。サキヌが思っているほど私は謙虚ではない。
というかもし私が謙虚だったら今の今までひたすらにサンドイッチやケーキを食してなどいないだろう。
「……アンジェリカは?」
少し離れた場所で立っている、アンジェリカ付きらしい使用人のシェードさんも胸に手を当ててほっと一息ついている。
それにしても私はどこにいっても世話を焼かれてばかりのような気がする。
7人兄弟の末っ子で、すぐ上のお兄様でも5つほど歳が離れているせいかお兄様もお姉様もいつも私の世話を焼いてばかりで、それが当たり前のようになっていた。
けれど私よりもいくつか歳下のサキヌやアンジェリカにも世話を焼かれるとなるとそれはそれでどうなんだろうと思ってしまう。
「サキヌは食べないのですか?」
すっと差し出される皿の上へと視線を動かし、サキヌに尋ねると彼は一層顔を緩ませてその前で手をヒラヒラと横に振った。
「え? 俺はいいよ。義姉さん、存分に食べなよ」
どうやら私が遠慮し出したと思っているらしい。サキヌが思っているほど私は謙虚ではない。
というかもし私が謙虚だったら今の今までひたすらにサンドイッチやケーキを食してなどいないだろう。
「……アンジェリカは?」