愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
 どうやら彼らは私の言葉に少しでも心を動かしてくれたらしく、各々が好きな物を手に取っていく。

 これで私のお腹の破裂も免れたということだ。

 ……夕食は夕食でまた別に食べさせられることになるだろうが、目の前のサンドイッチとケーキによる私のお腹責めは回避されたので良しとしよう。



「あの……お聞きしたいことがあるのですが……」

 日も暮れてきて、夕暮れに差し掛かってきた。
 私のお腹はちょうど腹七分目といったところである。これで夕食を食べられるかというとまぁ頑張ればいけるといったところだろうか。

 それよりも私の心配事は明日からどうやって過ごせばいいかだった。

 すっかり忘れていたものの、昨日や今日のように毎日お茶会をして1日過ごすことなんてないのだろうから暇をつぶす方法を見つけなくてはいけない。

 あれもダメこれもダメ。上級貴族の妻というのは案外暇なのだ。

 私が役に立たないというのも少なからずあるのだろうが、使用人としてやってきていたらいくら役に立たなかろうが掃除くらいはさせてもらえただろうにと思わずにはいられない。私だって掃除くらいはできる。

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